勇気・元気・やる気

勇気元気やる気

春の終わり、僕は小さな公園のベンチに座り、ひとり空を眺めていた。目の前には、新しい仕事、新しい環境、新しい人間関係……。未知の世界に、心はすっかり縮こまっていた。

「こんな僕に、できるだろうか。」

そのとき、ふと脳裏によぎったのが、「勇気」という言葉だった。
勇気とは、”恐れに向き合い、心を奮い立たせる力”。語源を見れば「勇」は「たける(強くなる)」という意味を持ち、「気」は心や精神のエネルギーを指す。つまり勇気とは、心の力を強めることなのだ。

しかし、その心の力を支える土台が、今の僕には足りなかった。
ふと、公園の奥で元気よく走り回る子どもたちが目に留まった。「元気」とは、もともと「生命の源となる気が満ちている状態」を意味する。子どもたちの無邪気な笑顔、底なしのエネルギー。それを見ているうちに、僕の中にも少しずつ温かいものが戻ってきた。

次に湧き上がったのは、「やる気」だ。やる気とは、何かをやり遂げたいという心の衝動、意欲の気配だ。元気が心に満ちれば、自然と「やってみたい」という感情が芽生える。気は巡り、つながり、僕を次の段階へと押し出してくれる。

「やってみよう」
小さな声でつぶやいたその瞬間、心の奥に光が差し込んだ。それが「希望」だった。希望とは、「未来に向けてこうありたい」と願う力。たとえ不安があっても、たとえ今が完璧でなくても、未来に少しでも光が見えるなら、人は歩き出せる。

そして、希望を現実に変えるために必要なのが「挑戦」だ。挑戦とは、「未経験のもの、困難なものに向かって、自ら飛び込むこと」。語源には「戦いに挑む」という意味があり、決して受け身ではない。自分から運命を切り拓こうとする、能動的な行為だ。

勇気は、元気によって生まれ、やる気へと育ち、希望を抱かせる。
そして希望は、挑戦へと僕らを導いていく。すべての始まりは、心の中の小さな”気”。
それに気づけたとき、僕はようやく立ち上がることができた。

「大丈夫。怖くても、進めばいい。」

小さな一歩は、やがて未来を大きく変えていく。
そう信じて、僕は新しい世界へと歩き出した。

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