本日上場のベルテックス(623A)について調べてみた
2026年9月18日、株式会社ベルテックス(証券コード:623A)が東京証券取引所スタンダード市場に新規上場しました。
最近IPO銘柄を見ている中で、「ベルテックスってどんな会社なんだろう?」と気になったので、今回は事業内容や業績、IPOの概要、今後注目したいポイントなどを調べてみました。
※本記事は公開情報をもとに企業や株式市場について調べた内容をまとめたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
ベルテックス(623A)とは?
ベルテックスは、不動産投資を中心としたサービスを展開する会社です。
主な事業は、首都圏を中心とした投資用マンションの開発・販売です。
単純にマンションを販売するだけではなく、次のような不動産投資に関連するサービスを幅広く展開しています。
- 投資用不動産の企画・開発
- 中古マンションの仕入れ・販売
- 賃貸管理
- 建物管理
- 不動産投資に関するコンサルティング
- 不動産小口化商品
不動産投資型クラウドファンディング「VERFUND」も展開しており、不動産の仕入れ・販売だけにとどまらず、資産運用に関するサービスを広げている点も特徴の一つです。
ベルテックス(623A)のIPO基本情報
今回の新規上場について、主な内容を確認してみます。
| 上場日 | 2026年9月18日 |
|---|---|
| 証券コード | 623A |
| 市場 | 東証スタンダード |
| 公開価格 | 550円 |
| 仮条件 | 530円~550円 |
| 主幹事 | 東海東京証券 |
公開価格は550円で、仮条件530円~550円の上限で決定しました。
上場前の発行済株式数は810万株で、公募による315万株の新株発行を予定。上場時の発行済株式総数は1,125万株となります。
公開価格550円で単純計算すると、上場時の時価総額は約61.9億円となります。
上場初日は607円で初値
そして本日9月18日、ベルテックスはいよいよ上場となりました。
取引開始後は買いが先行し、午前9時21分ごろ、公開価格550円を10.4%上回る607円で初値を付けました。
公開価格550円に対して57円高となるスタートです。
IPOというと、公開価格を大幅に上回る初値が付くケースもありますが、ベルテックスは公開価格を上回りつつも、比較的落ち着いた初値形成となりました。
ただし、IPO銘柄は上場直後に株価や出来高が大きく変動することも珍しくありません。
初値だけを見るのではなく、今後数日から数週間程度の株価と出来高の推移も見てみたいところです。
業績を調べると大きく成長している
ベルテックスについて調べていて気になったのが、ここ数年の売上高と利益の伸びです。
売上高の推移
- 2023年11月期:約213.8億円
- 2024年11月期:約283.0億円
- 2025年11月期:約349.4億円
2023年11月期から2025年11月期までの2年間で、売上高は約1.6倍に拡大しています。
経常利益の推移
- 2023年11月期:約4.2億円
- 2024年11月期:約11.2億円
- 2025年11月期:約17.6億円
当期純利益の推移
- 2023年11月期:約2.9億円
- 2024年11月期:約7.8億円
- 2025年11月期:約12.8億円
売上高だけではなく、利益についても大きく伸びていることが分かります。
2026年11月期も増収増益を計画
2026年11月期については、売上高394.2億円、経常利益20.4億円が計画されています。
前期と比較すると、売上高は約12.8%増、経常利益は約16.5%増となる計画です。
背景には、個人投資家向けだけではなく法人顧客への営業強化があります。
また、営業人員の増員によって新規顧客の獲得を進めるほか、既存顧客からの紹介や追加購入なども拡大していく方針のようです。
販売戸数についても、前期比7.9%増となる1,110戸を見込んでいます。
不動産会社の場合、「売上高が伸びている」というだけではなく、販売戸数や販売単価、物件の仕入状況なども重要になります。
今後の決算では、このあたりについても確認してみたいところです。
IPOで調達した資金は何に使う?
今回のIPOによって調達する資金の主な使途として、次のような項目が挙げられています。
- マーケティング費用
- コーポレートブランディング費用
- 拠点展開や人員増強
- 人材育成のための研修費用
- IT関連費用
- 販売用不動産の取得資金
不動産会社の場合、事業を拡大するためには、販売する不動産そのものを仕入れるための資金も必要になります。
今回の上場による資金調達が、今後の物件仕入れや販売拡大につながっていくのかも注目したいところです。
一方で不動産会社ならではの注意点も
業績はここ数年大きく伸びていますが、不動産会社を見る際には注意しておきたいポイントもあります。
金利上昇の影響
特に大きいのが金利です。
投資用マンションを購入する顧客の多くは金融機関から融資を受けるため、金利が上昇すると借入負担が増加します。
その結果、不動産投資に対する需要が変化する可能性があります。
建築費や物件価格の上昇
建築費や人件費の上昇、マンション価格の高騰なども無視できません。
仕入価格が上昇した場合、それを販売価格へどこまで転嫁できるのかも重要になります。
在庫と有利子負債
不動産会社は、物件を仕入れてから販売するまで一定期間在庫を抱えることになります。
そのため、今後の決算では販売用不動産の在庫、有利子負債、営業キャッシュフローなどについても確認していきたいところです。
ベルテックスの今後、何に注目する?
今回ベルテックスについて調べてみて、今後確認してみたいと思ったポイントはいくつかあります。
① 売上高400億円規模へ成長できるか
2025年11月期の売上高約349億円に対し、2026年11月期は394.2億円を計画しています。
計画通りであれば、売上高400億円が目前となります。
② 利益成長が続くか
売上高だけではなく経常利益も大きく伸びてきています。
今後も利益率を維持しながら事業規模を拡大できるのか、決算で確認していきたいところです。
③ 金利上昇の影響
投資用不動産という事業の性質上、今後の金利環境は重要なチェック項目となりそうです。
④ 法人向け販売の拡大
個人投資家中心の販売から法人顧客にも販路を広げることで、事業構造がどのように変化していくのかも興味深いところです。
まとめ
2026年9月18日に東証スタンダード市場へ上場したベルテックス(623A)。
調べてみると、投資用マンションを中心として、物件の開発・販売から賃貸管理、不動産投資サービスまで幅広く手掛けている会社でした。
売上高については、
- 2023年11月期:約214億円
- 2024年11月期:約283億円
- 2025年11月期:約349億円
と、ここ数年で事業規模を大きく拡大しています。
2026年11月期も394.2億円の売上高を計画しており、今後も成長が続くのか注目したいところです。
一方で、不動産投資市場は金利、物件価格、金融機関の融資姿勢などの影響を受けやすい業界でもあります。
本日の初値だけで判断するのではなく、上場後に発表される決算や販売戸数、在庫、有利子負債などを追いながら、「上場後にどのような成長を見せる会社なのか」を引き続きチェックしてみたいと思います。
※本記事は公開情報をもとに作成した情報提供を目的とする記事です。特定の株式・金融商品の購入や売却を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身で行ってください。


